今日のの服装は、一言で言うなら「危ない」 なんかやたら胸元あいてるし…かがんだら見えんじゃね? あ!いや、俺だって健全な高校男子ですから! そういう事考えちゃうのは…仕方ないというかなんというか… でも今学校だからな。自習時間だけど。 俺は真面目に自習プリントに取りかかり…たかったが。 しっかしも鈍感だよな。人がこんだけ見てるっていうのに、全く気付かない。 まぁ、アイツらしいっちゃらしいか。 ……って気付いた!?と思ったら、なんだ、田島に呼ばれただけか。 田島は席隣だから俺の方に向かって来てるのかと思った。 どうせプリントの問題が分からなくて質問でもしてんだろ。 田島があいつに質問するのはいつものことだから。 「えっと…どの問題?」 あぁ!そんなにかがんだら見えるだろうが! 注意しろって言ってやらねぇと…… 「!胸の谷間見えてんぞー!」 注意しようと思ったものの時既に遅し。 あぁ田島のバカ野郎! 教室がうるさかったから周りには聞こえてなかったみたいだけど は顔真っ赤にして今にも泣きそうだし 田島はきょとんとした目でを見てるし… 流石の俺でも我慢ならねぇ! 「来い、!」 俺はの手首を掴み廊下まで連れ出した。 「今度から露出の高い服は着てくんな!いいな?」 「う…でも…」 「でも?」 「この服やっと着れるようになって、今日初めて着てきたのに…」 確かに、今日のの服は今まで着てきたことがないやつだった。 え?なんでそんなのわかるかって? ……毎日見てるからだ 「……でも、男子に見られるからやめとけ。」 男共に好奇の目で見られたらそれこそ本当にが可哀想だ。鈍感なコイツも悪いとは思うが。 …にしてもちっちぇなコイツ。 でも出るとこはちゃんと出てるし。 …ってバカか俺! 何変な事考えてんだよ! 俺は羽織っていたパーカーをに渡した。 「見えねぇようにこれでも着とけ。前しっかり閉めろ。」 「えぇ〜暑いしダサ…」 「見えるだろうが!」 「…はい」 は渋々ファスナーを上まできっちりと閉めた。 さすがに俺のはデカかったみたいで、袖が余っている。 は何を思ったか余った袖を顔に当て、顔をほころばせた。 「へへっ…泉の匂いがする… 」 コイツ…どこまで鈍感なんだ。 無意識にでも誘ってるようなもんじゃねぇか。 男は狼なんだぜ?覚えとけよ? 「ほら、教室戻るぞ!」 「うん!…ありがと泉!」 …まぁいいか、今は鈍感なコイツでも。 いつか思い知らせてやるから。 あとがき 思春期な泉の理性との葛藤と鈍感なヒロインを書いてみたかったんですが… こういう泉はかわいいと思います Thank you for reading!! 2008.10.14 2011.5.12 加筆修正