「ねぇ、準太先輩。先輩はいつから私の事が好きになったんですか?」





今日は部活が久々の休み。

私は大好きな準太先輩の部屋、もとい彼の膝の上に座っている。

そしてこれは、前々からずっと聞いてみたかったこと。




「んー・・・そうだな、じゃあから言ってもらおうかな。人に名乗る時はまず自分から、だろ?」




そう言って先輩は悪戯っぽく笑った。

時々少し意地悪な所も、そうやって笑った所も全部、好き。

私が話し出すのを待っている準太先輩は、少しばかり暇を持て余したのか私の髪をサラサラと梳いている。

なんだかとてもくすぐったくて、思わず目を細めた。





「私は、高等部に入学した頃からずっと好きでした。

 ・・・実は野球部のマネジになったのも、少しでも先輩の傍に居られたら、って思ったからなんですよ。」





「え、本当に?・・・、可愛すぎ。」



突然ぎゅっと抱きしめられた。それも壊れ物を扱うように、優しく、優しく。

互いにドキドキと脈打つリズムが心地いい。

首元にかかる、先輩の吐息。








「・・・キス、していい?」



耳元で甘くかすれた声を発しているのは、私だけが知ってる準太先輩。

私はくすっと笑ってから、どうぞ、と返した。

次の瞬間重なり合う唇の温かさを感じ、そして数秒間触れていたそれは、ちゅっ、というリップノイズをたてて離れた。



「好き。準太先輩が、大好き。」

「俺もが、世界で一番大好き。」






あなたの事が好きで好きで、なんだかすごく苦しいの。

それでいて心地いいようなこの気持ちは、初めて知った感情。

あなたの事が好きで好きで、どんな言葉でも伝えきれないの。

だから言葉で伝えきれない想いを、触れ合う唇で伝えるんだね。





リップノイズ。

それは、私とあなたを繋ぐ恋の音。








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あとがき。
初めて書いた捧げ夢ですが・・・果たしてこれでよかったのかどうか(汗
準太で後輩設定、という事でしたが、やりすぎた感が否めない笑
すいません、それもこれも全部黒蝶の趣味です←
相互ありがとうごぜいました!!苦情は年中無休で受け付けてますので!笑

高海 莉玖様のみお持ち帰り下さい^^


080220